愛犬の健康管理は、飼い主さんの最大関心ごとの一つですね。
よく食べ、ボディバランスよくしなやかに動く。元気なお散歩といい排泄。これらは健康のバロメーターです。
愛犬が口にする物で、健康な体が作られます。毎日の適度なお散歩は丈夫な体を作るだけでなく、ストレス解消にもつながるんですよ。
「十分なお散歩をしていれば、問題行動のほとんどが解決される」と言われるほどお散歩は大切です。
お散歩は運動になるばかりでなく、外で得られる刺激は脳を刺激して活性化させます。
毎日、小型犬でも最低30分、中型犬はそれ以上を目安にお散歩に行きましょう。
自分は平日ずっと働いている、という人から寄せられる声をご紹介します。
「早朝あるいは夜、愛犬のリードを持って、静かで涼しい環境を一緒に散歩をしていると、体がリラックスして心も平穏になってきます。」
犬と歩いて季節の変わり目を体で感じ、帰ってくる頃には頭もスッキリ。
愛犬とのお散歩は、飼い主さんにとっても大きなプラスになります。
☆お散歩の効用については、こちらの記事「犬の散歩、運動以外にも重要な効果」も読んでみてください。
お散歩のときはオシッコの後に水をかけ、愛犬のウンチを拾って持ち帰ります。
これは街を汚さないマナーだけでなく、排泄物は健康のバロメーター。犬のウンチは適度な量と固さなのか。消化は?異物は混ざっていないか。
犬のウンチがやわらか過ぎるときは食べ過ぎ、固くコロコロ少ないときは逆に足りていない可能性があります。
なお、排泄については「外派」つまり外でしかしない犬もいます。これは家の中が清潔に保たれて嬉しいと思う飼い主さんもある反面、雨嵐の日でも外に出なくてはなりません。
また、老犬になった時に外に連れ出すことが大変になってきます。
できれば、家の中でもできるようしつけをすることが望ましいでしょう。
犬の体型も大切な健康のバロメーターです。小さいままでいてほしいからと、フードを減らした結果やせ過ぎていたり、コロコロの方が可愛いからまん丸にしていたら、それはあまり健康的とは言えません。
中でも太りすぎは、よいことはありません。人間と同じで様々な病気の原因になったり、関節炎や椎間板ヘルニアを誘発する要因になるなど、健やかな体を損ないかねません。
愛犬の体を上から見てみましょう。腰にくびれはありますか?
愛犬を横から見た時に、肋骨のある場所の後ろから太もも付け根までの間がキュッと上がったウエストになっていますか?
くびれのないコローンとしたお腹周りは、肥満と言えます。
反対に、犬のウエストがくびれていても肋骨が浮いてしまっていませんか?
簡単なチェック法としてはあばら骨・背骨を触ってみるやり方があります。触った時に肋骨や背骨がわかりますか?手に力を入れないと肋骨や背骨にさわれないようなら要注意、全然触れないのは太りすぎです。
☆詳しい犬の体型チェックには、下記のリンク先の記事「犬の体型 肥満?痩せすぎ?」にあるイラストもぜひ参照してみてください。こちらです→ <<<<<
愛犬の排泄も体型も、フードが大きく関わってきます。
犬にあげる量が適正なのかは犬のウンチの硬さや量、そして体型がチェックポイントであることはすでに述べましたが、では犬に何を食べさせてあげたらいいのか。
ドライフード、ウェットフード、手作り… いろいろな考え方があります。
また、飼い主さんのライフスタイルがありますから、犬のために人に負担とストレスがかかるのはよくありません。
一番大切なのは、飼い主さんが愛犬の健康管理のためにできることを、続けられることです。そして、愛犬が飼い主さんの出してくれるフードを喜んで残さずに食べることです。
さて、よく犬は雑食だといわれます。雑食というとカラスのようにあらゆるものを食べるイメージですが、正確には雑食は肉以外のものも食べるという意味で、ありとあらゆるものを食べることができるという意味ではありません。むしろ犬は肉食に限りなく近い雑食です。犬の消化器は 完全肉食のオオカミとほとんど変わらないことがその証拠です。
こんな風に「何を食べさせてあげればよいか」考えてみるのは新しい発見があって楽しいですね。
こんなところにも ヒントが満載です。
環境省発行の「飼い主のためのペットフードガイドライン」>>>
愛犬の具合が悪い?
食欲がない。動きたがらない。嘔吐した。下痢が続く。
犬は言葉を言わないからなんとも、もどかしいですね。
様子を見てから、どうしてもということになったら獣医さんに連れて行きましょう。
はじめて犬を飼う人、新しく犬を迎えた場合は、具合が悪くなったら躊躇せずに犬を獣医さんに連れて行くことをお勧めします。
「こんなことで、犬を連れてきたの?」となっても害はありません。
むしろ何でもなかったと安心できることが大事です。
「もう少し早ければ」よりはずっといいです。
そして具合の悪くなった時にあわてないためにも、犬を飼いはじめたらすぐに自分に合った通いやすい病院・話しやすい獣医さんを見つけておきましょう。
愛犬と何ヶ月、何年と付き合っていくうちに、「これは家で様子を見よう」なのか、「すぐ連れて行こう」なのか、だんだん分かってきます。
愛犬を獣医さんに診せるべきか迷う場合は、連れて行きましょう。
怪我をした、皮膚炎が広がってきた、という分かりやすい症状のほかにも次の場合は、すぐに獣医さんに連れて行きましょう。
愛犬の健康管理のために、獣医さんとのおつきあいはとても大切です。
主治医さんのクリニックは、できるだけ家から通いやすい場所を選びましょう。
これは、緊急の時にも飼い主さんのストレスなく運んで行けるようにするためです。
その他、いくつかチェックポイントを挙げます。
飼い主さんが愛犬の主治医さんと話がしやすく信頼関係にあることはとても重要です。それが愛犬にも伝わるからです。
愛犬に、「先生大好きね」とメッセージを伝えて獣医さんが苦手ではない犬にしましょう。
また病気でない時に動物病院に行って楽しい思いをさせてあげると、動物病院が嫌いにならないですみます。 病院嫌いの犬だとつい飼い主さんも様子を見ることが多くなって手遅れになりやすいです。
→ 動物病院をだいすきになる方法(最後に記述してあります)
寿命を全うする前の若すぎる愛犬の死はとても辛いものです。
ここでは、何が犬の死因に多いのかを知ることにより、できるだけ未然に防ぎ、最善の予防ができるようにしたいと思います。
「犬の死因ランキング」として保険会社から大学論文まで多くのデータが存在しています。
調査対象やスケール、保険会社の顧客リスト、公共機関への届け出などデータの抽出源によって犬の死因「順位」には差がありますので、このサイトでは正確なランキングを出すよりも、犬の死因上位に挙げられるものをご紹介します。
往々にしてトップにあるのは、
などが挙げられるようです。
外飼いで予防の知識がない場合は「フィラリア」も上位に来るといいます。
例えば フィラリアのように、予防を欠かさないことで愛犬を失うことを避けることができる死因があります。
さらに、上位の死因の交通事故。交通事故は、ほとんど家の前で起こるそうです。飼い主に会いたくて犬が飛び出した、という痛ましい事故が多いそうです。
飼い主さんが常に気をつけることに加えて、犬には必ずリードをつけて離さないことと、「マテ」などのしつけが重要になってくることがわかります。
犬の死因の中にはてんかんなど遺伝性のものも、残念ながらあります。
子犬から迎える場合に信頼出来るブリーダーさんを選ぶことが、遺伝性の疾病をできるだけ避けることができます。
信頼できるブリーダーさんは、繁殖犬を選ぶ前に遺伝子検査をして、遺伝性疾病が先祖犬にないかどうかきちんと調べます。
死因のトップの腫瘍や心臓の病気、腎臓の病気など高齢犬に多い病気は、毎年の健康診断で早く発見することによって、進行を遅くすることが可能なこともあります。
人の1年は犬の4年にあたります。早く見つけるに越したことはありません。
こんな風に知っていることで、できるだけ健康で長生きするために必要なことがなんとなくおわかりいただけたのではないでしょうか。
病気で具合の悪い時や予防注射の時にだけ動物病院に行くと 病院が大嫌いになりやすいです。あなたも子供の頃、病院は嫌なところではなかったですか? 犬に動物病院に慣れてもらうため病院でよいこと楽しいことをたくさん経験させてあげましょう。 病気ではない時やお散歩の途中に病院よって看護師さんに美味しいおやつをもらう・動物病院のしつけ教室に参加するなど楽しい経験をさせた犬は、病気で来院してもストレスが少なくすみます。
♡ 動物病院でパピー教室やしつけ教室を併設しているところもたくさんあります。動物病院を好きになってもらう一番簡単な方法がそんなクラスに参加すること! 案外知らない方が多いのでは・・。