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愛犬は大切な家族の一員であり、ひとつの命です。
かわいい家族だからといって、ついわたしたち人間と同じように扱ってしまいがちではありませんか?
犬と暮らす上で、困ってしまう問題やトラブルの原因の多くに、驚くくらい、犬を犬としてではなく、人間扱いしてしまうことに起因することがあります。このことは犬のトラブルにも深く関わってきます。

犬は嗅覚、聴覚、視覚の順番で自分の周囲を感知するといいます。人間は嗅覚より視覚が先と言われますが、犬はわたしたちのようにフルカラーでは見えないと言います。一方で嗅覚は100万倍以上と言われますので、もはや周囲の感知がわたしたち人間とは全く異なることは確かですね。

犬は人間の気持ちを読んでいるの?という経験がある方も多いと思います。犬は感覚の他にも「気配」「空気」を察知する能力も高く、繊細に周囲の生命体が発するエネルギーを感知します。

犬と人間の違いで一番気を遣いたいのは、「咬みつき」と「食について」です。

犬と暮らすうえで咬傷事故(犬が人や他の犬に咬み付く事故)のリスクについて正しい知識を持つことはとても重要です。

犬は咬む動物です。犬が咬むことは人間がしゃべるのと同じように自然なことです。犬は人間よりも強い顎の力と鋭い牙を持ち、唾液には人体に有害な細菌が含まれています。小型犬でさえ、人間を重症にするだけの破壊力を持っていることをご存知ですか?  それなのに犬は人に対してそれを使わないように気を使ってくれています。だから人は「犬は咬みつかない」と勘違いしていることが多いのです。

もちろん中にはそうでない犬もいます。でもそれも、人は犬に噛みつかれると大怪我をしてしまう脆い皮膚しか持っていないことを彼らに教えてあげることで避けることができます。

自分を含めた家族、そして他人や他の犬を自分の愛犬が傷つけてしまわないように基本的な知識を持つようにしましょう。

一番大切なのは、あなたと愛犬の間にしっかりした信頼関係が築けていることです。その上で安心できる「親」飼い主として、事故が起きないように愛犬のことをあらかじめ理解しておきましょう。

咬傷事故を防ぐために

1.愛犬はどうアプローチされるとイヤがるかを知っておく。

わたしたちは、人間の子供にするようについ、犬の額のあたりを撫でたくなります。これは殆どの犬には好ましいアプローチではありません。
自分の愛犬が体のどこを触られても平気で、どこだとイヤがるかを把握しておきましょう。また、あなただと大丈夫でほかの人ではイヤがるのかを知っておくのも大切なことです。
からだのどこを触られると嫌がるのかは、この次の「犬を迎えてから」の章、体に触ってみようで詳しく触れています。

2.犬が出すストレスサインに注意する

言葉を話さない犬ですが、犬は正直に感情を表します。
あなたの愛犬に初対面の人や他の犬が近くに来たとき、尻尾が後ろ足の間に入るくらい下がりませんか?耳が後ろに行っていませんか?
咬傷事故でよく「全く兆候はなかった」と言いますが、実際はストレスサインの初期段階である「体の向きを変える」などが出ているといいます。
詳しくは、こちらの図で確認してみてください。

さらに詳しく犬の気持ちを読みたい人には、本も出ています。

3.他人に「触らないで」と言う勇気を持つ

あなたの愛犬を見て、「かわいいですね」と言われれば悪い気はしません。
あなたの愛犬は 他人でも愛想よく振る舞えますか?
もし心配が少しでもあれば、「この犬は知らない人が苦手なので、近づかないでくださいますか?」「触らないでくださいますか?」と言いましょう。

特に子供には気をつけましょう。子供の高いエネルギーレベルに犬は警戒感を強めて、一気に攻撃的になってしまう危険性が高いからです。

もしもあなたの犬が保護犬、あるいは怪我からリハビリ中などで、知らない人に対して過敏に反応するようであれば、「イエロードッグプロジェクト」というものもありますよ。

犬にあげてはいけない人間の食べ物

わたしたちが食事をしていると、食いしん坊の愛犬が膝に乗ってきたりテーブルに前足を乗せたり。これはお行儀がよくありません。 とはいえ愛らしい眼で見つめられると心が揺らぐかもしれませんが、ここで情にほだされてはいけません。

いのちに関わることにもなりかねないからです。

そこまでいかなくても、人間の食品の中には愛犬の健康や寿命に悪影響を及ぼすものもあるのです。

人間用の料理は塩分が多く、体の小さな犬には健康上の悪影響が出てきてしまいます。加工食品やお菓子類は要注意です。
調理していない自然素材がいいのですが、避けたいのはネギ類、ニンニク、果物ではぶどう、また刺激の強い香辛料、唐辛子はあげてはいけない食材に挙げられています。

詳しいことが環境省のホームページにわかりやすく載っています。 是非ご一読されることをお勧めします。 こちらから>>>

あまり神経質になりすぎる必要はありません。楽しく愛犬と食事を分かち合いたいときにオススメなのが、自分たちの食事の支度で使う野菜の中で犬に与えて大丈夫なものなら少し刻んで、愛犬のご飯にもトッピングできます。例えばおひたしを作った時、味が付いていないひとふさを刻んで愛犬にあげましょう。

忙しい飼い主さん、仕事で帰りが遅くてコンビニで夕飯を済ませたい、という時にはドレッシング別売りのサラダがありますね。そこから生野菜を分けて何もかけないまま刻んであげれば簡単です。

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