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Life with My Dog 犬と暮らす

犬を迎えてから

犬を迎えてから

待ちに待った犬が我が家にやってきた! ワクワクして、外出していても早く家に帰りたくなりますね。
あなたは子犬を迎えましたか?それとも成犬でしょうか。もう先住犬がいて、新しく仲間入りしたのでしょうか?

ここではまず、全般的に犬を迎えたての頃について触れてから、次の具体的なケースについて大事な事に触れたいと思います。

  1. 犬を迎えるとき
  2. 子犬を迎えたら
  3. 保護犬を迎えたら
  4. 多頭飼い

1. 犬を迎えるとき

犬を迎えに行く当日です。
これから犬が入る部屋は、拾い食いしたら危険なものは床に落ちていないか、届くところに置いていないか。トイレシーツや臭い消しスプレーを用意して。準備は万端になったら、

さあ、犬を迎えに行きます。
クレートを用意し、それまでその犬がこれまで使っていた、その犬の臭いがついているもの、すなわち玩具、クッションなどを一緒入れて連れて帰ります。
これは、少しでも新しい環境にストレスを感じないために、自分の匂いを身近にくっつけておくためです。

初めて犬が家に入ったら、そこは犬にとって新しい別世界です。

私たち人間でも、突然前触れもなく新しい場所に連れて行かれたら戸惑いますね。それは犬も同じ。
そこは、まずは犬の流儀。
部屋の匂いを心ゆくまでとことん嗅がせてあげましょう。

そのためにも、前述しましたが家の中を片付けて拾い食い事故がないように気をつけます。
犬の性格や癖をあらかじめわかっている場合もあると思いますが、慣れるには時間がかかります。
初めの数日は観察してみましょう。
それまで暮らしていた1日のサイクルを聞いてきて、できるだけその流れを崩さないように考えます。今まで過ごしてきた食餌~遊ぶ~寝る・・のサイクルと同じように過ごせるよう配慮します。

特に到着した日、犬は車などの移動で疲れています。
ついつい触りたい、抱っこしたい、と思ってしまいますがそこは我慢して!その犬の臭いがついているものと一緒にゆっくりと休ませてあげましょう。

トイレやマーキングについて

初めて犬が室内に入った時、床や壁におしっこやウンチをするかもしれません。
突然の出来事に驚かないようトイレシーツや臭い消しスプレーを手に、ことが起きたら決して大きな声を出さずに冷静に対処しましょう。

犬は狭い場所から広い場所に出た時、排泄をすると思っていてください。それをトイレのしつけに応用します。(→トイレしつけに飛ぶ)

また、驚かれるかもしれませんが犬が自分のウンチを食べてしまうかもしれません。
初めて犬を飼う人はショックを受けるでしょう。

実は犬にとってウンチを食べることは人間と違って当たり前のことなのです。犬は出産してしばらくは巣箱と呼ばれる囲いのあるところで母犬と子犬がくっついて過ごします。まだ目も開いていない頃の子犬の肛門をおかあさん犬が舐めて排泄を促し、ウンチもおちっこも食べてしまいます。

これは、密接した暖かい巣箱を、まだ免疫力の付いていない子犬を守るため清潔に保つ、おかあさん犬の知恵なんです。

とはいえ、もう家に迎えた愛犬がウンチを食べたら人の社会としては違和感があることは確か。犬は清潔に保ちたくて食糞をするのかな、と穏やかに理解をして、排泄したらすぐに片付けるようにしましょう。

食糞の悩み、しつけはこちらへ!>>>

飼い主さんの手が大好き!に

日数が経ってきて、新しい環境に慣れてきたら、だんだんと飼い主さんにどこを触られても大丈夫な犬にしましょう。
耳掃除、爪切りなど犬の手入れのときや、病気になって獣医さんに見せるとき、これからあらゆるシーンで犬は体を触られることになります。

犬は防衛本能から触られることを嫌がる体の部位があります。
子犬の場合は特に、早いうちから飼い主さんに嫌なところを触られても大丈夫にしておくことで、楽しいスキンシップで健康管理ができ、咬傷事故という最悪の事態を避けることができるようになります。

成犬になってから迎えた場合でも、同じことが言えます。
前の飼い主さんからすでに人間に触られても大丈夫な場合はいいですが、保護犬などトラウマを持っている犬は気をつけて。
決して焦らず、様子を見ながら、まずは飼い主さんとのよい関係を、時間をかけて構築することに専念しましょう。

遊びの中でさり気なく 耳 眼 口 足先 背中 お腹 しっぽを触ってみましょう。犬がそこを触られると、体の位置を変える、ガウッと軽く歯を当ててくる、離れて行ってしまう、などのしぐさを見せる時、そこがイヤな場所の可能性があります。
何回か試してみてそこを触るたびにそういったしぐさが見られたら

  • 触った時に逃げなかったらすごくほめておもちゃで遊んであげる
  • おやつをあげるときに軽くその場所にタッチする

など 嫌な場所に触られても よいことが起きることを教えてあげましょう。
※ただし極端に嫌がる、噛みついてくる時は獣医さんなど専門家に相談した方がいい場合もあります。
痛みがあるかもしれませんし、何か原因がありそうです。無理強いは逆効果を生むこともあります。

トイレのしつけ

犬が家に来てすぐ悩みになるのがトイレのしつけ。特に子犬の場合はまだ膀胱が小さく胃腸も発達段階ですから、成犬に比べて回数も多く、飼い主さんはいつもお掃除することになりますね。
忘れたくないのは、犬が寝床(巣)以外の好きなところでオシッコやウンチをするのは自然で当たり前ということ。
人間が躾をして、犬がトイレで排泄できることの方が、驚くべきことなんです。

ですから、トイレ以外で排泄しても決して大声を出したり叱ってはいけません。
悪いことをしたら叱る、の理屈は犬には通じにくいものです。そもそも、犬にとっては「悪いこと」ではないのです!

それよりも環境を整えてトイレでオシッコしたらいいことがある、と犬に教えます。

1)その犬に覚えやすい場所をトイレにする
  • よくトイレをする場所はありませんか?そこをトイレにします。
  • トイレを置き、その周りにぴったりはまるサークルを置きます → トイレというプライベートエリアを作ってあげる
  • 寝る場所・休む場所とトイレをはっきりと分けます → 犬は清潔好きです。自分の落ち着く場所、寝床が汚れていることは好みません。

犬を観察していると、どんな時におしっこしたくなるか、ご飯を食べてどのくらいのタイミングでウンチが出るか、わかってくるものです。
よく自分の愛犬を観察してみると、突然床にクンクンと鼻をつけたら… 急に動きがとまったら… 

2)トイレへ導いて、そこでできるようにトレーニング
  • あ、するな!となったら、すかさずトイレに運ぶ
  • この時、家族で言葉を統一して「ワンツー、ワンツー」や、「オシッコ〜」など同じ言葉をかけるようにします。必ず使いましょう。
  • サークルやクレートから出す時は 先にトイレに入れてあげて、排泄が済んだら広いところに出して遊んであげます。
  • トイレで排泄できたら、その瞬間に大げさに褒めましょう。おやつをあげてもいいですね。
  • トイレでないところで排泄したら、沈黙→静かに掃除。です。決して大声を出さない、叱らないでください。メリハリが大切です!

「きゃ〜!ここじゃない!!」

と叫びたいところですね。これをやると、犬は遊んでくれている?と思ってしまってトイレ以外ですると、飼い主さんが喜ぶ、と勘違いしてしまう可能性があります。
一方でトイレの失敗を叱ると、排泄自体がいけないこと、と勘違いして隠れてするようになってしまいます。

トイレのしつけは根気です。
犬にも個体差があって、すぐできる犬もいれば6ヶ月もしくはそれ以上かかる犬もいるでしょう。
必ずできるようになります。ひたすら、「できたら褒める」+「できなかったら静かに掃除」、を繰り返しましょう。

さらに詳しいトイレの躾については、こちらをどうぞ。(厳選!犬の記事「トイレのしつけ」)


2. 子犬を迎えたら

子犬は元気の塊。子犬のやんちゃな悪戯にコントロール不能になるかもしれません。

子犬を捕まえようと追いかけると、それが遊びだと思って喜んで逃げ回り、止まったかと思ったらその場でいきなりオシッコ!
子犬の「ある、ある!」です。 そして、コテッと寝てしまう。それが子犬なんです。

子犬の中には、そこまでやんちゃではない仔もいるかもしれません。子犬にも性格がありますから、新しい環境にびっくりしてとても静かで大人しくなっているかもしれません。
よその家によると、本によると、ネット情報によると…と外からの情報と比較して「ウチの子犬はおかしいの?」と不安にならいでくださいね。
そして、数日様子を見てあげてください。子犬が新しい環境に慣れるまで待ってあげましょう。

家に着いた最初の頃、就寝時間になってもずうっと子犬が鳴き続けることがよくあります。
それまでいた環境と違いますから、不安になるのです。これまでは周りに他の犬もいたのに。
ブリーダーさんのところから迎えた場合は、さっきまではずうっと、自分を生んでくれたおかあさんと一緒だったのです。

子犬が知らないところに来て不安で鳴いている気持ちはよくわかります。
とりあえず最初の数日は、子犬と同じ部屋で寝てあげるのもよいでしょう。
(ただし寝返りが多い大人が同じ布団に入れて、小さな子犬の上に乗らないように気をつけてくださいね!)

環境に慣れ、日中しっかり体を動かす遊びができれば、子犬も自然と寝てくれるようになってくることが多いものです。

一番よくないのは、いつまでも夜子犬が鳴くたびに様子を見に行くことです。子犬は鳴けば人が来てくれることをあっという間に覚えてしまいますので。

子犬にも「反抗期」!?

子犬は3ヶ月を超えた頃から人間で言う「反抗期」に入ってきます。
人間でいう第1次反抗期(いわゆるイヤイヤ期)大体は自我が目覚めるころです。

そして、6ヶ月の頃は人間で言う第2次反抗期。
子犬は急速に体が発育し、永久歯が生え始めます。また、活動や興奮性が増すと言われています。
しつけをすることが難しい時期だとも言われています。

子犬が大人しくしてくれない!すぐ興奮する、暴れる、咬みつく、破壊する…
「飼いきれない」という理由でせっかく迎えた愛犬を手放す飼い主さんが出てくるのも、統計上この時期が最も多いそうです。

犬なんて飼うんじゃなかった。犬が私をバカにする。

そう感じることがありませんか? 
いえいえ、科学的な根拠「動物行動学」でいうと別に犬はあなたをバカにしているわけではないのです。これはどんな犬でも通る時期なんです。

人間に当てはめてみましょう。
思い出してみてください、小学校高学年から中学にかけての頃を。
声変わりが始まり体の発育が子供から大人に変化してきた頃。体がモゾモゾする、急激な変化に戸惑う。
子犬も同じです。
また、外面的には、家族や先生、同級生との関わり方が難しいと感じることもありませんでしたか?
犬が思い通りにならない!と悩んでしまうよりも、ご自分の頃や子育てを思い出してみます。うまく行かなくても当たり前なのだという気持ちを持ちましょう。

とはいえ、どうやって乗り切るの!というご家族にいくつかご提案があります。
一番いいのは、「パピークラス」をはじめとしたしつけ教室に行くことです。反抗期はしつけが難しい時期ですから、一般の人が上手にしつけることは簡単ではありません。子犬特有の行動をよく理解して経験豊かなしつけトレーナーさんに頼ることで、飼い主様は精神的にも楽になりますよ!
「犬と暮らす」が推奨する犬のプロの皆様のページは、こちらです<<<

もっと子犬の困った悩みんついて調べてみたい人は、問題別にこちらのページから一つ一つ読み解いてみてはいかがでしょう。「犬の相談・助けて!」へ

子犬の食餌

子犬には子犬用のフードを1日3~4回に分けて与えます。
子犬は大人の犬に比べて胃袋が小さいので食い溜めができません。
共稼ぎで1日2回の食事しかあげられないのであれば、子犬は餓えに苦しむことになります。シッターさんを頼む、昼休みに食餌をあげに帰る、などしましょう。

子犬の可愛くて小さな体は毎日ぐんぐん大きくなります。
犬の一生を左右する健康な骨、筋肉、臓器など大切な体を形成する大切な時期が子犬期と言えます。

子犬時代に口にする食物が犬の生涯にわたる心身の健康を左右すると言っても過言ではありません。
「子犬に大きくなってほしくない」と言ってフードの量を減らすのはもってのほかなんですよ!そうでなくても前述「反抗期」で不安定なお年頃の子犬。
ここに飢餓が加わると、問題行動へと発展する原因にもなってしまいます。

子犬がある程度育ってきたら、次の章「犬の健康管理」をぜひ合わせてお読みください。

3.保護犬を迎えたら

理由があって家族がいなくなってしまった犬。
これまで寂しかった分、うちの家族になって今度こそ幸せになろうね!
新しい家族に迎えられて、表情まで変わって懐いてくる犬の可愛らしさはひとしお。わたしたちの心を豊かにしてくれますね。
私たち人間が新しく迎える犬への思いでいっぱいになる一方で、やってくるその保護犬の側に立ってちょっと考えてみましょう。

保護犬は、多くの場合以前の境遇から保護団体に保護され(その前に保健所に一時的に居たかもしれません)、知らない環境に不安を感じて過ごしてきました。シェルターに、あるいは一時預かりさんの家にと目まぐるしく環境が変わってきました。
そしてまた、知らない新しい場所に連れてこられたことになります。

これも個体差によりますが、保護犬が新しい家族に慣れるまでは数日から長くは数ヶ月と、時間がかかる場合があります。

保護犬の中には全くなつかない、無表情の状態が続く場合。反対に、自分たちについて回り、少しでも離れると鳴き止まない犬もいるかもしれません。でもそのような状態は最初だけ、まだ慣れていないからです。
おおらかな気持ちを持って、「安心していいんだよ」と時間をかけて見守ってあげましょう。

もちろん、すぐに懐いて甘えてくる犬も多くいます。多くの保護犬は、新しい家族に迎えられることで「ついに自分の家族ができた!」とわかるものです。

そして、慣れるまで時間がかかる犬も、やがて「このお家が、この人が本当に自分の飼い主なんだ」とわかり、飼い主さんと素晴らしい関係が築かれていくことでしょう。

4.多頭飼い

今いる愛犬に加えて新しい犬を迎える時は、いくつか気をつけることが出てきます。

一番重要なことは、いつでも先住犬を第一に考えることです。正確に言うと、次に迎える犬を決める前に、先住犬とうまくやっていけるのかどうかを基準にします。多頭になり犬同士の関係からストレスに発展し、思わぬ問題が起きないようあらかじめ気をつけるのです。

犬は環境の変化に敏感です。
新しく家族に迎えられる犬はもちろん、先住犬にとっても環境がガラリと変わることになります。
新加入の犬がやってきたこと以外は何も変わらないと安心させてあげましょう。これまでどおりフードでもなんでも先住犬を優先にし、混乱しないようにします。

あとから加わった犬は、初めてあなたの家族としてのルールを知り、やがて先住犬からいろいろなことを教わっていくようになります。

ただし、年齢・性別によっては犬同士の相性が合わないこともあります。また子犬が大人になると犬の上下関係が変わってくることもあります。
多頭飼いの飼い主さんが気をつけなくてはいけないのは、そうした事態に備えて必ずそれぞれの犬と1対1の時間を持つことです。
それによって関係づくりができていれば指導することができます。それぞれの犬としっかりとした絆を作ること、それを忘れないようにしましょう。

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