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Life with My Dog 犬と暮らす

愛犬のために選ぶ動物病院

愛犬は動物病院が苦手。
「可哀想だから」と動物病院に連れて行かなかったら、深刻な病気の発見が遅れてしまった。
残念なことに病気はすでに進行していて命が助からなかった… そんな悲しい出来事を知り合いから聞きました。

人間でもいますね。病院嫌い。
ご家族がヤキモキします。でも嫌いだからといってご家族も病院に連れて行かないままでいたら、そばで見ているだけでもハラハラしないでしょうか。

さて、冒頭はペットが嫌がるからといって、飼い主本人までもが動物病院嫌いになってしまったケースでした。途中で口を挟むべきかどうしようか、迷っていた末のことだっただけに余計心に残り、気になっています。

ここまで極端なことが起きないとしても、犬と暮らす家族である私たちにとって動物病院は愛犬の健康を守る大切な場所であることには変わりありません。


2018年2月28日、犬を留守番させてフルタイムで働くご家族向けにYahoo!社内にあるLODGEにてセミナーを開催したときに、いい動物病院の選び方を取り上げました。これは、実際に動物病院、獣医療の現場経験が10年から30年ある獣医さんや動物看護士さんに聞き取りをした結果を元に「選び方」としてご紹介をしたものでした。

その反響はといえば、愛犬の命を預けることにもなる動物病院の選び方について、
「意外に知らないことが多かった」
であれば、セミナーには出席されなかった多くの人にもぜひ「意外」とも言われた動物病院の選び方、チェックポイントを広めたいと思い、さらに深掘りをしていくことにします。

「意外に知らない」の言葉を受けて、今度は犬と暮らす方々に
「初めて犬を迎えたとき、何が決め手となって動物病院を決めましたか?」
というアンケートを緊急に行いました。
まず、飼い主がわが動物病院を選ぶ際、何をポイントにしているかをご紹介します。

飼い主アンケートに見る動物病院選びのポイント
まず最初に、私たち飼い主側のアンケート結果。圧倒的な上位は次の3つでした。

飼い主から見る、動物病院を選ぶときのポイント:

  1. 自宅から近い
  2. 獣医さんになんでも相談できそう
  3. スタッフさんが感じいい

おそらく私たち一般飼い主は、おおよそこの3つが決め手となっているのではないかと思います。
トップ3ほどではないものの続いて多かっったのが、「クリニック内の雰囲気がいい」、「獣医さんが詳しい・名医」、「料金」、「口コミ」でした。

では、臨床経験が10年以上の獣医さん、動物看護士さんたちからのヒアリング結果です。臨床経験豊富な獣医療のプロ達が共通して挙げた項目からご紹介します。

獣医現場がアドバイスする、動物病院を選ぶときのチェックポイント

A) 飼い主さんが話していて信頼できる

  1. わかりやすい説明=難解な専門用語を連発しない
  2. 居心地の良さ=先生も看護師さんも質問に対し誠実に答えてくれる
  3. 症状が専門外の場合、他の病院を紹介してくれたり、セカンドオピニオンにも嫌な顔しない
  4. どの飼い主さんにも公平に接している

B) 診察中、動物に優しく触れている

  1. 獣医さんが動物好き、大切に思っているのが触り方でわかる
  2. 獣医さんも看護士さんも、接するときの表情や態度に優しさが表れている

C) 病院内も先生の身なりも清潔

  1. 鼻につく臭いがない
  2. お掃除が行き届いている

 

「飼い主さんが話していて信頼できる」


飼い主側の動物病院選びのアンケート上位にあった「獣医さんに何でも相談できそう」と相通じるところがあります。
これは、愛犬にとってもとても大切なことだと言います。その理由の一つが、ご家族が獣医さんに対して少しでも不信感があるとそれが伝わってしまうからです。犬は、飼い主様が獣医さんを信頼していないと、それを敏感に感じ取ると言います。

動物病院にいるとき嫌がる愛犬への声がけとして、「イヤよね〜」などと話しかけることも犬の不安感を取り除くことにはなりません。
「「よくやったね・がんばったね」など嫌なことを我慢した愛犬をほめてあげる言葉がベストです」と、ヒアリングした獣医さんのコメントです。

さらに、現場の方は具体的に「信頼できる」「話しやすい」の具体例を挙げてくださっています。つまり、
「難解な医療用語を使わない」
「セカンドオピニオンにイヤな顔をしない」
「ちょっとしたことでも質問しやすい」

ムムム…そうか!ではありませんか?
難しい言葉を使う=きっと名医なんだな! と思いがちではありませんか。
インフォームドコンセントとは、家族が病状や治療について十分に理解し、また、獣医さんも家族の意向や様々な状況や説明内容をどのように受け止めたか、どのような医療を選択するか、互いに情報共有し、皆で合意すること。これは動物病院の現場でも大事ですよね。

「先生のワンちゃんだったら、どうなさいますか?」

診察室で説明を受けた後に、もし治療法を選べないときは、このように聞いてください、と今回ヒアリングさせていただいた獣医さんはアドバイスしてくださいました。


「セカンドオピニオンにイヤな顔をしない」

愛犬の症状、診断についてもっと調べたい。セカンドオピニオンをよその動物病院に求める。
これは私たち家族としてはとても安心できることではありませんか?どうしても先生に悪いなぁ、と考えてしまうことがあります。
しかし、もし愛犬が深刻な病気になってしまったときは… 治療を続けても一向に回復しないときは…

後悔をしないためにも、主治医さんとの関係を壊さずにセカンドオピニオンという選択肢を持っていたいものです。


「診察中、動物に優しく触れている」

今回ヒアリングをさせていただいた獣医療関係者の全員が挙げられたのが、
「動物にどのように触れているか」
でした。

これは私たち一般飼い主には思いもつかないことではないでしょうか。
優しく触れるとは?優しくない触れ方とは?とお聞きしたら、



「本当に動物が好きであることがわかる」「あなたの愛犬を慈しむように見つめ、触れているかどうか」
このように説明をしていただきました。
もしも初めての動物病院で、いつどんな時でも雑あるいは乱暴な触り方をしたとしても「そんなものか… 」そう思ってしまいがちではないでしょうか。
これは、獣医さんだけではなく、動物看護士さんにも言えることだそうです。総じて院内の雰囲気にも繋がってきますね。

ただし、注意点があります。
動物病院ではいろいろな処置が必要な場合はしっかりおさえなくてはならないことがあります。
そんな時、飼い主さんには少々乱暴な触り方に見えるかもしれません。抑え込む必要がないときは慈しむように触っても、必要な処置の時は別です。
それでもいい動物病院は短時間で一番ストレスのかからない方法を選択している、ということですので、私たち飼い主は目でも耳でも、そして心でもよく見て聴く必要がありますね。
ここに、私たちが先生を信頼できるかどうか、に繋がってくるのではないでしょうか。


「病院内も先生の身なりも清潔」

清潔のキーワードも、挙げられた獣医療関係者の方が多かったです。確かに動物病院はこまめにお掃除をしないとすぐに汚れたり臭いが強くなりそうですね。
「院内感染リスク管理のバロメーター、臭う動物病院は絶対にダメです!」
とコメントを寄せてくださった動物看護士さんもいらっしゃいました。また、先生も清潔、という部分。うんうん。愛犬の先生は清潔だ…と思い出しチェックされていますか?これまで考えたこともないのではないでしょうか。

以上が、獣医療の現場経験が10年から30年の獣医さんや動物看護士さんに、「いい動物病院を選ぶためのチェックポイントは?」とオープンな質問をした結果です。
総じて見てみると、改めて私たち犬と暮らす家族がいかに広い視野を持つか、そして広く捉えると、通常の社会生活においてどんな人間関係を築いているのか、を問われているようにも思います。

いい動物病院かどうか判断する力、獣医さんとの信頼関係を築く人間力を持つこと、盲目的にならずに広い視野でとらわれない考え方ができる力。なぜなら、ヒアリングに協力してくださった皆様からの回答には、当たり前のことばかりが書いてあるからです。
「難解な獣医学用語を使わない」「動物好きとわかる触り方」などは、まさに現場経験からしか上がってこないアドバイスではないでしょうか。


「ベテラン飼い主さんからのオススメ」
最後に、一般飼い主の方々のアンケートの中で、今やベテラン飼い主さん(何頭か見送り、今は6〜7頭目)の方々がからのお知恵をご紹介します。
共通に言われていたのは、
「どの獣医さんでも全ての疾病について深い知識と技術を持つ方はいらっしゃらない」
を踏まえて、複数の動物病院に用途に分けてお願いしている、という声でした。

動物病院のホームページ、獣医さんのご紹介ページを複数チェックしてみてください。
獣医さんによってはご専門が書かれています。「循環器」「消化器」「皮膚」そして、中には「小動物」「爬虫類」「鳥」など動物の種でもご専門があります。
獣医さんも、「(愛玩動物のための動物病院なので、)自分の専門以外でもセミナーに出席するなどして常に勉強しています」と回答されています。

主宰の愛犬に初めてヘルニアの疑いがあったとき、主治医の先生は、ご自分の大学時代の同窓生でヘルニア治療専門の獣医師からのセカンドオピニオンも取りたい、と言われました。
このようにご自分だけの判断を超えたと思った時に信頼できる先生を紹介してくださる方も、ベテラン飼い主さんは強く推奨されます。

ベテラン飼い主さんは生活パターンに合わせて「フィラリア薬をもらう比較的空いている近所の病院」「血液検査は主治医」、さらに「我が家の犬を預ける親戚宅近くの動物病院」もしっかりチェックされている方もいらっしゃいました。

長年数々の犬と暮らし、何頭も見送ってきたベテラン飼い主さん。この域に行くまでたくさん失敗もあった、と振り返られます。

「初めての犬の時に行った動物病院はよくなかったです。大きくて分院まである立派な病院ではあったのですが。
いろいろな病院に行ってみて気のあった先生と出会っていければいいですね。初めて犬を飼うならば、ベテラン飼い主さんにリサーチするのが一番ですよ」

それでも最終的には自分と獣医さんの気が合うかどうかが一番大事です。
気が合えば信頼関係が芽生え、なんでも相談できるようになります。愛犬を守ることができるのは私たち家族だけ。
犬と暮らす健やかな生活を送っていきたいものですね。

本文:「犬と暮らす」武田裕美子

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